銀行融資について

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銀行融資について

リスケジュールの交渉を銀行と行うに際して、金融機関が何を重視しているのか、資金使途と返済条件の関係(とりわけ、資金使途に合わない返済条件で借入をしていないか)など、銀行融資について理解をしておくことも有益です。

銀行融資に際して、金融機関が重要視しているポイントは、資金使途の明確化と返済原資、担保(保全面)です。融資の審査においても、この3つの観点からの審査が中心となります。

  1. 資金使途明確化の観点からは、資金を必要とする背景つまり要資事由と、具体的に必要とする資金の額や借入希望金額の妥当性について検討します。
  2. 返済原資の観点からは、資金需要の原因に対応する返済財源や返済計画の妥当性について検討します。
  3. 担保の観点からは、保全不足の場合追加担保の要求や信用保証協会の利用、有力保証人の追加などの検討が行われます。

金融機関は最近、融資審査においてキャッシュフローを重視していることから、キャッシュフローを生む源泉を明らかにする資金使途と将来のキャッシュフロー予測を明確化することになる返済原資は重要視されています。
なお、返済計画の妥当性についての検討は、借入企業が償却前営業利益以内で返済できるかについて判断します。償却前営業利益以上の毎月返済を行うと資金繰りは厳しくなるので、毎月の返済は償却前営業利益を下回っていることが必要となります。

このように、資金使途を明らかにすることや返済原資を明らかにすることは、金融機関にとって融資の安全性を確認するために重要であるが、借入をする企業にとっても、資金使途の明確化のなかで、資金不足の真の原因を把握することが可能となるし、返済原資の明確化は資金使途に合わない返済条件での借り入れを防ぐという観点から有益です。
企業が必要とする主な資金の種類については、次の通りです。

運転資金

運転資金とは、企業が取扱商品を仕入れて売ったり、原材料を仕入れてこれを加工して製品化して販売するといったような営業活動をするにあたって必要とされる資金のことをいいます。

運転資金は、売上増加によるものと、取引条件の変更(入金サイトの長期化・支払サイトの短期化等)によるものの2つの要因があります。融資を受けるためには、金融機関に対して借入が必要となる資金需要要因について説明する必要があります。

運転資金を受ける際には、資金の性格上、新たに借入れる資金について約定弁済をしないとすることが重要です。借入れ時点で資金繰りを上回る約定弁済が付けられていたことが原因で、資金繰りが詰まることになるケースがあります。

設備資金

設備資金とは、機械の購入、工場の建設など固定資産への投資に必要となる資金のことをいいます。

設備資金は、機械の購入や工場の建設のように新たな収益を生む・生産性が向上するものと、本社ビルのように新たな収益を生まないものによるものとに大別されます。融資を受けるためには、金融機関に対して投資理由、投資効果、投資時期などについて説明する必要があります。

設備資金を受ける際に、約定弁済の返済原資として減価償却費全額を組み入れせずに、設備の更新など再投資の費用について考慮しておくことが重要です。当初の設備投資計画通りにいかずに資金繰りに詰まることが多いですが、再投資の費用負担が重く、この再投資の資金不足が原因で資金繰りに詰まることもあります。

決算・賞与資金

決算資金とは、一定期間の企業活動によって生み出された利益を利害関係者に分配するのに必要となる資金のことをいいます。利益を計上していても、すべて現金で残っていることは稀であることから必要となる資金です。
賞与資金とは、従業員に対する賞与の支払いのために必要となる資金のことをいいます。

決算・賞与資金の融資を受けるためには、金融機関に対して月次の資金繰りのなかから返済していくための資金繰り計画について説明する必要があります。

決算・賞与資金は、毎期決まった月に恒常的に発生することから、それまでに全額返済されていることが望ましく、6ヶ月以内の毎月返済とすることが重要です。一括返済にしたことで資金を転用した結果、返済資金不足に陥ることがあります。

季節資金

季節資金とは、仕入、生産、販売といった営業活動の中で、特に季節的な要因によって一時的に運転資金が増加するために必要となる資金需要のことをいいます。

季節資金は、季節的要因による資金の回収と支払いのズレによって発生する資金需要です。季節資金を受けるためには、金融機関に対していつどのように返済するのか資金繰り計画について説明する必要があります。

季節資金は、毎期決まった月に恒常的に発生することから、それまでに全額返済されていることが望ましく、当初の計画通りに売上が上がらないことで資金繰りに詰まることがあります。

過剰返済補填資金

過剰返済補填資金とは、すでに金融機関から調達している長期返済条件付融資の返済が進んだことにより必要となる資金のことで、「ハネ資金」と呼ばれています。

過剰返済補填資金は、資金使途に合わない返済条件による借入をしたために生じる資金です。金融機関に対しては、正常なる運転資金として借入れたものを補填するものである旨を明確化し、資金繰り計画について説明する必要があります。